[#06〜10] [#11〜15] 
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#16〜20] [#21〜25]



00セカンドシーズン感想
詳しい感想は[別名義のBlog]にて記述しています

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[#05 故国燃ゆ]

 ティエリアが……ティエリアが冗談を言った!! (`ωと)
 いやぁ、凄かったですね。見た瞬間、ぎょっとしちゃいました。
 最初にティエリアが言った「何なら、そのまま帰ってこなくてもいい」は、世界に平和が訪れるまで刹那がガンダムに乗り続けるであろうことを分かった上で、半分本気、半分冗談だったんじゃないかと思います。刹那には行くべき場所があって、そこに本気で留まりたい意思が彼にあるのなら、自分は止めないよっていう、ティエリアの優しい意思が含まれている気がしました。アレルヤに「本気で言ったさ」って答えたのも、全部が本当っていうより、「本気が含まれている」っていう感じに思えました。それで、アレルヤに驚かれたものだから、鼻で笑った後、敢えて「冗談だよ」って言って煙に巻くというか、本心を誤魔化すというか、はぐらかしたんじゃないかと……。これって、物凄く人間臭いやり取りですよね。冗談を言う事そのものですが、最後に駄目押しで「冗談だよ」って普通に言えちゃう辺りが、ティエリアが人との会話にすっかり馴れている証拠だと思います。
 ティエリアってば、どんどん素敵になっていて魅力的になってる……! でも、マリナと刹那というカップル話が前提で、「帰ってこなくてもいい」となると、ロクティエ前提の未亡人ティエリアが、自分の経験を踏まえてああ言っているようにしか思えなくなります(笑)。この辺は小説でも書いて補完したいです。本当、いつもいっつも思いますが、今のティエリアを、ニールに見せたいです。

 ライルは、ニールよりもぶち切れるタイミングが早いというか、より直情的なのかなぁと思いました。CB関係の時は(自分の命が危ない時ですら)余裕があったのに、カタロンを救う為に必死になってる彼は、まだまだCBに馴れそうにありませんね……。でもこれで、根は好い人で人道的でもあるとよく分かったので、ホッとしています。アロウズ相手に熱くなってるシーンでは、中の人の演技もあって、一期23話での対サーシェス戦のニールを思い出してしまいました。怖いと思うほど、迫力がありました。

 アレルヤも、彼なりに成長していました。一期だったらハレルヤが高笑いをしながら言いそうな「自ら引き金を引こうとしないなんて〜」云々の台詞を、アレルヤが悲痛な思いでもって発しているシーンで、それがよく分かりました。ただ、ハレルヤ専門っぽかったカニバサミも、アレルヤが進んで使うようになったのは、ちょっと複雑でした。優しい彼も、さすがにそれだけではいられなくなっちゃったんだなぁって思えたので。それだけ、アレルヤの中にもちゃんとした覚悟が生まれているわけですけれども。

 刹那関連の話は、もう全てが痛かったです。安らぎの対象になれたかもしれないマリナ姫の姿ですら、彼女が子供と戯れている場を見ているだけで、あのトラウマになりそうな悲しい回想に繋がっちゃうなんて、あまりにも辛過ぎます。あれはもう、彼に一生付いて回る記憶でしょうが、せめて平和になったら苦しみから解放されてほしい。そうじゃないと、刹那があまりにも報われなさ過ぎます。あの中にはもう戻れないなんて、そんな悲しいことを、本気で言わないでほしいです。
 そして何よりサーシェスの再登場!!!!! 自分の、そしてロックオン(ニール)の仇敵でもある彼を前にして、しかも自分の国が彼によって燃やされている現実を見せられて、刹那がどれほどの絶望を味わったかと思うと、辛くて辛くてたまりません。次回は、見るのがちょっと気が重いなぁ……。

 沙慈は、状況的には同情しますけれど、彼は被害者から加害者(結果だけを見れば、アロウズにカタロンの情報を漏らした)になることでようやく、刹那達の気持ちを本当の意味で理解できる立場になれるはずなので、今回は必然的な痛みとして描かれていたように思えます。彼というキャラクターが不憫でならないけれど、なるべくしてなった状況じゃないかと。
 それにしても、沙慈には制作者側の悪意(笑)を感じるというか、世界を語る為に、いいように利用されているキャラになってしまっているなぁという感じです。一般人に起きる転機としては、ルイスの件も今回の件にしても、重くて悲しいです。

 今回、ハロさんの台詞が無かったので、携帯待ち受けプレゼントで喋ってもらえて嬉しかったです! 助詞を付けた文章を喋るハロさんは、かなり新鮮でした(笑)。



20081105 小野瀬桜




[#04 戦う理由]


 今回は、主要キャラが各々の戦う理由を語りました。
 その中で、理由を持って戦う皆を穏やかな笑みでもって認めているティエリアが、とても印象的でした。イアンの台詞でもティエリアだけは挙げられてなくて、ちょっと歯痒かったです。でも語られたら語られたで、さらりと触れられていたアレルヤみたいに、「え? なんでイアンはそれを知ってるの?」とツッコミを入れたくなるのは明らかでした。OPから素直に推測できることが事実なら、培養カプセルの中に他の仲間と眠っていて、NO.5の番号を与えられてた……なんて、仮にイアンが知っていたとしても、絶対に口にしないでしょうし。

 そのイアンと沙慈が初顔合わせ。イアンにはミレイナがいるけれど、沙慈も彼の弟子になってくれたら嬉しいなぁ。手伝いという形で渋々と整備を行なっていた沙慈が、自分の意思で「やりたい」と望んでガンダム(できればOOを)の整備をするようになったら、素敵そうなので。刹那との具体的な和解エピソードは必ず用意されると思うんですが、その前に、それを臭わせるようなシーンを入れてもらえたら嬉しいです。
 沙慈と言えばルイス。彼女が素人なのに准尉として戦場に出ていたのは、遺産の寄付という形で連邦の上層部に上手いこと食い込んでるからだったんですね。もう少し頭が良い人なら、それこそ王留美みたいに、金を払うだけ払って自分の手を直に汚すことは絶対にしないはずなんですが、自らガンダムとの戦いを望む辺り、彼女の若さを感じます。悲しいけれど、彼女には復讐が生きる目的になっているのかな……。義手っぽい左手が馴染んでいるようなのに、そんなことにしか使わない彼女が、見ていて辛いです。

 ライルは──CBに加入した自分が兄のニールと比べられる事ぐらい、想像していたし、実際に馴れてもいるんでしょうが、CBの中でニールがあまりにも慕われてたのを見聞きしたり、同じガンダムマイスターとしての能力の高さを見せつけられたりして(ライルはMSでの戦闘は無いっぽいので、訓練で78パーセントの命中率をたたき出したのは、充分、高評価に値すると思います。自分も敵も動いている状態で弾を当てるのって、相当難しいでしょうし)、無意識の内に苦しさを感じているのかなぁと思います。それでなくとも、今の彼は孤独ですものね。ニールにはライルがいたけれど、今のライルにはそのニールすらいないですし……。イアンの発言シーンで、ハロさんをお手玉……というか、高い高いをして遊んでいるシーンは、「テロで家族を失った者」という台詞も相まって、せつなかったです。
 フェルトとのキスシーンでは、「あれ? ライルっていい人?」って思いました。純真なフェルトを相手に唐突なキスを仕掛けたのには、少々やり過ぎの感があったのも否めませんが、「分かってる……」なんて自分に言い聞かせながらも実は全然分かってなかったフェルトを本当の意味で分からせるには、手っ取り早く、しかも効果的な方法だったと思います。でもこれで余計に、ライルとフェルトがくっつきそうなフラグが立った気がします。皆はまだライルにニールの影を見ているので、いち早くそれを払拭したフェルトがライルをライルとして見られるようになって、結果、淋しい彼の心を安らかにしてあげられたらいいなぁと思いました。

 くっつく……といえば、マリナと刹那。ミレイナの不躾な問いに対して、二人が「違う」「違います」と即答でハモったのには爆笑しました。二人がカップルとして最終的にくっつくことが無くとも、この2期の最後で同じ問いをミレイナから再びされた時に、「違う」と答えるのは変わらないとしても、返事をするまでに奇妙な間を置いたり、答え方に迷うような描写が入ったりするような関係に二人がなれていたら、素敵だと思います。登場人物の中でも堅物の二人が、淡い恋に心を揺らせるようになった時こそが、平和の訪れのような気がしています。
 刹那が、マリナの前では彼女の言葉を一蹴しつつも、実戦で「目標を──」と言った瞬間にそれを思い出す演出は、凄く効果的だと思いました。刹那が、自分には戦うしかないと分かっていながらも、戦わずに済むのならそれに越した事が無いとも痛感しているのが、よく表われていると思いました。

 子供アレルヤはかわいかった! そして、“洗礼”を受けたことで、モノクロの世界が彼自身も含めてカラーにさぁっと変わっていった演出はステキでした。瞬きしない、呼吸してないっぽい(胸が全然動いてない)マリーが怖過ぎますが、ソーマとしての今はその当時よりも幸せの状態のはず……なので、もう、どんな辛い過去設定でもどんと来い!な心境です。あんまり見たくないですが。
 あの二人の邂逅を見たら、口を開いたら「マリーマリー」言ってたアレルヤの心境にも、ようやく納得できました。これまで顔も見ずに戦っていた相手があのマリーだと分かったら、そりゃあ、慌てますよね。3話の収監所での会話からして、二人の会話は今回の過去回想みたいにずっと、マリーのテレパシーをアレルヤが受ける形で成り立ってたっぽいんでしょうか。そして、この二人の対峙ですら、研究対象(経過観察)だったらしいのが、辛いです。
 ハレルヤが逝き、脳量子派が使えなくなったことで、アレルヤはマイスターとしての能力値がダウンしているようで、今回はアリオスの活躍が見られなくて残念でした。でも、アロウズへの不信感が日に日に強まっているマネキン大佐からの連絡を受けたセルゲイが、もしかしたらソーマをCBに逃がす展開も出てくるのかなぁと思いました。予告で、セルゲイと話しているのは沙慈? 四年前の戦闘でガンダムと何度となくやり合ってきて、アレルヤが人命救助する場にも居合わせていた彼が、沙慈に対して一体何を語るのかが、とても楽しみです。沙慈は、前回は刹那、今回はイアンの話を聞きましたよね──そうして、色んな立場にある人々の話や意見を聞いて、自分が進むべき道を見つけてくれたら、嬉しいです。
 アレルヤの話に戻しますが、1期エピソードを踏まえて、彼が酒とグラスを片手にスメラギさんを訪ねたのは、嬉しかったです。人として成長しているのは、ティエリアだけじゃなかったんだなぁ。

 スメラギさんのムチムチ制服姿には、大爆笑でした。和んだー。露出してても平気だった1期を考えると、あの照れは、ようやく制服を着たのを皆に見せることに対する恥じらいの方が大きい気がします。制服のサイズが小さかったのは本当でしたが、それを上手く誤魔化しに使ったんじゃないかと……。
 そしてビリー!!! ミスター・ブシドーの戦場デビュー(笑)の回に、軍隊復帰とは。振られた男の逆恨みっぽくて、怖かったです。ミスター・ブシドーは、名前を変えようと仮面を被ろうと相変わらず彼は彼だったようで、ファンの私は笑いっぱなしでした。大好きです、ハム。



20081027 小野瀬桜




[#03 アレルヤ奪還作戦]


 ティエリア!!と、何度も叫んでしまいました。はー、ドキドキ。

 今回も、当日は即売会イベントに参加した上に、帰りに都内まんだらけ三軒ハシゴしてたので、帰宅してから録画で見ました。映像を流しつつ、本館ブログにアップするメモ取り(状況+簡単な説明)をしていたら、要所要所でティエリアの言動を見る度に、机をペシペシ叩いてしまいました。うわー。

 というわけで、まずはティエリア。
 2話までにあった刹那や沙慈とのやり取りから、この四年間で彼が成長したと散々思ってきましたが、今回ほどそれを痛烈に感じたことはありませんでした。まず驚いたのが、刹那にマリナの情報を与えただけでなく、「残りの二分で〜」と救出まで促した件です。過去の彼ならば、マリナと刹那の過去を知っていても、作戦遂行(今回はアレルヤ奪還)に専念する為に、刹那に教えることはまずしないと思うんです。仮に別の方法で刹那がそれを知ってしまって、マリナの救出に向かったとしたら、それこそ彼に「君は作戦を何だと思っているんだ」とか「万死に値する」とか冷たく言っちゃって、糾弾するんじゃないかと思います。あのティエリアが、人への気遣いをするなんて!!!!と、嬉しいサプライズでした。
 「ここは死守する!」や「てこでも動かん!」の強さは、以前にも充分にあったので置いておくとして、最後のCパートでアレルヤに対して出た「無理に変わる必要はないさ」と「お帰り」がもう!!!!! うはぁ……と、物凄く照れ臭くなりました。あ、その前に流れた、コーヒーらしき物をアレルヤに渡すシーンもそうですね。この時は私、アレルヤになりたかったです(笑)。あんなティエリアに微笑まれながら「お帰り」なんて言われたら鼻血出すかもしれません。そして私も彼に「ただいま」を言いたい(笑)。
 なんだかティエリアは、ロックオン(ニール)から貰った物を、この四年間で彼自身の中で少しずつ自分の物としていって、それを今、皆に向かって出しているように見えます。彼がCB再建にずっと携わっていたこともあって、マイスターズの中でリーダー的存在(かつてのロックオンの立場)に立っているからか、余計にこう思えています。

 刹那は──台詞の重さと迫力が、とにかく凄かったです。彼が言う信念には、強い説得力があると思います。それと同時に、ここまで強くなれたのは、彼が四年前にロックオンを失ったことと、その後に一人で辛い世界を放浪せざるを得なかった(世界を変えたいのに、それを叶えるための力を持てず、歯痒く思い続けた)苦しさからくる成長なんだろうなと思いました。ティエリアが人間として大きく成長したのに対して、刹那の成長は、彼自身の信念の柱を太くさせたという感じがします。自分のことしか考えてこなかった沙慈に「自分達だけが平和でいいのか」と厳しく尋ねたり、マリナ姫に「戦うことしかできない」と言った後、泣く彼女に対してちょっと困惑してみたり……(以前だったら、泣くマリナに対して何とも思わなかったと思います。恋愛的要素じゃなく、他人に対する興味が無かったという意味で)と、彼の成長具合が行動の端々に見えていましたが、それらを口にしてしまうほど悲しい状況に身を置いている刹那に、ちょっと哀れさを感じてしまいました。平和ぼけしている人間(過去の沙慈やルイスのような)は、悲しいですが、自分達が平和でいいのかと考えることは、あまり無いと思います。それに、戦うことしかできないという言葉は、まさに幼少からそういう世界に身を置いてきた彼をよく表わしている言葉です。
 それにしても、自暴自棄になって苦しんでいるスメラギさんに、「後悔はしない。あんたのせいにはしない」ときっぱりと言えた刹那は、大人になりましたね。自分だけの意見じゃなく、トレミークルーやマイスターズの総意(ライルを除く)で言っていると分かって口にしているのが見て取れたので、私はテレビのこちら側で彼に惚れ惚れとしてしまいました。前は、誕生日にお酒を酌み交わしたアレルヤを除いて、誰もスメラギさんの苦悩を察することはできませんでしたから。

 さて、今回の大きな注目点の一つであるライルの初出撃。ケルディムガンダムの初お披露目でもありました。
 いやぁ……声優さんって本当に凄いって感服しました。「ケルディムガンダム! ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ〜」が軽くて、脱力しました。笑っちゃいました。2話で刹那と会話している時よりちゃらんぽらんそうな性格が出ていて、ライルがわざとそういう人間を演じているような気にさえなりました。ライルは、常に一言多い皮肉屋なんですね。ティエリアとのやり取りがもう、おかしいです。ティエリアが、他の人に対しては丸く優しくなっているのに、ライルの一言は無視しないで、きっぱり言い返したりキッと睨んだりしているのがおかしいです。それと、ライルがハロと仲良くしてる感じが嬉しかった〜! ハロは、どうやら今のロックオンがニールじゃないと分かっているようです。所詮はAIだからか、誰かに「彼が新しいロックオンなんだよ」って言われたので、「ワカッタ! ワカッタ!」って感じで、感傷も無しに受け入れちゃったのかもしれません。過去についてライルがハロに聞いて、ハロが答えて……というやり取りが、アレルヤについてや決め台詞についてあったのが、ほのぼのしてて好ましかったです。
 当然なんですが、ライルの中では、“カタロン >>>>>> CB”のようです。会ったことすらないアレルヤより、施設内に入った救出部隊の安否をライルが強く心配しているのは、当たり前とはいえ淋しかったです。でもいつか、ライルが皆を本気で心配するエピソードも見られるはずなので、ひっそりと期待しています。皆は、現時点でもライルを心配すると思うので、後は彼が心を開くだけなんですが……先は遠いのかな(笑)。マリナ姫が一時的でもCBにいることで、カタロンにいるシーリンと繋がりますから、こうしたエピソードを重ねていってライルが本当の意味でCBの一員になるのかなと、勝手に予想しています。
 彼の身体能力についてスメラギさんが驚いてました。まさかとは思いますが、本来、ロックオン・ストラトスを名乗るのはライルの方で、過ってニールが選出されちゃってた……ってオチはありませんよね。いや、もしあったとしても、ニールは本当に素晴らしくて、死ですら皆に良い影響を重く与えて逝っちゃった人ですから、今さら彼の価値が損なわれることは無いんですが、そういう、どちらかを貶めてどちらかを褒める展開は、このOOでは見たくないなと思っています。次回予告では、ライルのちょっと苦しそうな顔が見られました。今回のライルは、能力を抑えたような、随分となめきった戦闘をしてましたが、本気のところを見せてもらえるのでしょうか。
 そしてこれにも触れなきゃ。フェルトとのキッス★ あれを見て、「あぁ、あのロックオンはニールじゃないんだ」と痛感しました。フェルトは純真でイイ子だから、あんまり弄ばないで欲しいです。最終的にライルがフェルトとくっつくなら、からかいのキスもハッピーエンドまでのエピソードの一つとなりますが、そうでない場合はちょっとなーという感じです。あ、私、ノマカプも普通に好きです。今後、ティエリアがライルを好きになったようなエピソードでも入れば別ですが、ライル×フェルトを臭わせる展開があっても平気です。逆に言えば、そういうエピソードが入ると、ちょっと辛いかも……(笑)。

 アレルヤは、あれだけ酷く拘束されてたのに、いきなり走れたりガンダムに乗れたりして、超兵って凄いな!って思いました。ははは。
 ……じゃなくて。真面目に感想を書くと、アレルヤが想うマリーとソーマが本当に同一人物であるのが確定したので、今後が楽しみです。ソーマも、あのモノクロの回想から察するに辛い思いをしてきたようなので、二人とも幸せになれればいいなぁと思います。似た傷を舐めあうんじゃなく、未来に向かっての明るい気持ちで。ただ、ソーマはセルゲイがいるお陰からか、特に不幸せだと感じてなさそうなんですよね。彼女が記憶を取り戻したら、興味が少しはアレルヤに向くんでしょうか。次の対峙に期待します。手を伸ばせば触れられるほど近付くことができたのに、自分の意思で離れざるを得ないなんて、辛いなぁ。「迎えに来るから」という言葉が重かったです。
 Cパートで流れた、ロックオンが生きてた事に対してアレルヤが動じて恥じるシーンは、おかしかったです。自分の疑問よりも、ロックオンの不快への気遣いの方を重視するなんて、やっぱりアレルヤは優しいなぁ。でもあの場面だけでは、ロックオンがニールの弟とは分かりませんよね。誰から真実を教えてもらえたんでしょうか。そして、今回は目の下のくまが痛々しかったので、早く元気な彼を見たいです。アリオスはカッコ良かった!! ガンプラが欲しくなりました。
 ティエリアに「ただいま」って言ったアレルヤが幸せそうで、良かった良かった。ティエリアにとってCBが“帰るべき家”になったように、アレルヤにもそうなったのだとしたら、一期から見ている一視聴者として私も嬉しいです。

 部屋のベッドで寝転んでいたスメラギさんが、あの集合写真を見ていたのが、嬉しかった反面せつなかったです。そして今のティエリアなら、あの写真のようなムスッとした顔はせず、良い感じで微笑むんだろうなと思いました。

 次回予告によると、潜水しているトレミーが攻撃されたり、マリナ姫やスメラギさんが悲しそうな顔をしていたりで、せっかく全員揃ったのに明るい話にはならなさそうです。一番気になるのはライルによるフェルトのキスなので、そこを重点に見ようと思います。



20081020 小野瀬桜




[#02 ツインドライヴ]


 今回はTGSに参加する為に幕張くんだりまで行ってて、夕方五時は丁度ご飯食べてたので、そわそわしてました。リアルタイムで見られないのは、落ち着かないですね。

 OPとEDに、またしてもやられました。OPで出てくるお墓参りは、やはりライルだったんですね。ロックオン(ニール)の「狙い撃つ!」は、録画分で何度も見ているのに、また泣いてしまいました。スタッフさんには失礼ですが、今回はテロップの文字が少なかったので、あれこれちゃんと見られて嬉しかったです。
 EDでも涙。ティエリアのお墓参りで泣きました。ちょっと耐えられませんでした。ティエリアが泣いてないみたいだから、私が泣いちゃ駄目だとか思ってたんですが、無理でした。その後の、食卓に花を飾って去るライルの姿もイミシンでしたね……。私は、この第2期前半のOPとEDの演出がとても好きです。叶うことなら、絵コンテの段階でこれらを見てみたいです。薔薇を生やした銃の中で立つ刹那は、赤い大地のせつなさも相まって、凄い迫力だと思いました。これ、一枚絵でポスターとして欲しいです。
 EDで、ライルに触れている女性っぽい腕は誰なんでしょうか。二本の腕の長さが全然違うのと、女性らしいことから、長い方がお母さん、短い方がエイミーかと推測したんですが(白い羽のような布は死者を表わす)、あんまり自信がありません。そして、鏡に映る自分を撃っているティエリア! な、何故、背後にリジェネがいるんでしょうか。この先が怖いなぁ。歩いている刹那っぽい足から伸びる過去の映像にも、ティエリアとロックオンが多々映ってますね。本当に本当に、マイスターズの過去は揃って悲惨だ……。そういう過去があってこその今なんでしょうが、悲しいです。イメージ映像というより、それぞれ何かしら意味が込められているようなので、余計にこう感じます。
 特に前半の(刹那:銃の墓標&アレルヤ:壊れた施設&ティエリア:ニールのお墓参り&ライル:失った家族団欒)は、過去への決別だけでなく、平和を望む未来への気持ちが含まれていると思います。銃に花がまとわりついているのは、その間、それを必要としなかった(平和が訪れた)証ですし、壊れた施設はもう二度とそこで惨い実験が行なわれないことを示します。個人の感情よりも平和の為に奔走しているなら、墓参りや家族を悼むこともろくにできず、最低限の区切りにのみにそうして(実際もしくは心の中で)、決意の確認をしているでしょう。
 後のは、それこそ冷たい現実と人物の寒暖の差が出ている気がします。皆、分かり辛いですが、MSを背後に、幸せそうにソーマと手を繋いで横になっているアレルヤを見ていると、強く感じます。

 本編は──ロクティエ的視点で言えば、やはり最後、トレミークルーとライルの顔合わせが見所でした。
 「ロックオン、イキテタ!」と嬉しそうに言うハロと違って、無表情で「違う、あの男は彼じゃない」というティエリアに、ちょっと嬉しくなりました……。あぁ、やっぱり複雑です。ニールと比べることなく、ライルをライルとして受け止めようと思ってるのに、どうしてもその違いに喜んでしまいます。中の人の声は、ニールよりライルの方がやや高いんですね。ニールが兄、ライルが弟と確定したので、今後、この二人の過去が出てくるのに密かに期待を寄せています。子供の頃は勿論のこと、二人がある程度成長してから(少なくとも“子供”を卒業した年齢)の会話を、見聞きしたいです。できれば、平和や戦争について意見を述べているところがいいな……。ライルの心情を詳しく知りたいです。カタロンに所属しているぐらいですから、世界に対して無関心でないのは確かですが、まだCBに心から賛同できてない部分があるらしいところから、彼にはちょっと不安があります。でも、マイスターズやクルー達と日々深く関わっていくうちに、過去の四人がそうだったように確かな“絆”ができるといいですよね!
 言わば私(や視聴者の方々)と同じ立場にあるトレミークルーが、代わりに現れた新しい“ロックオン・ストラトス”をどう受け止め、認めていくのか、静かに見届けるつもりです。穏やかでいようと自分に言い聞かせている時点でもう穏やかでないというのは、置いておきます(笑)。

 次週予告からすると、ニールもボレロもといショート丈のジャケットを羽織るようで、楽しみです。彼がケルディムに乗るのは、もう少し先なのでしょうか。とりあえず、二週間お休み状態だったアレルヤの復帰が決定的になることが、嬉しいです。アレルヤ……OPのキザルヤがカッコ良過ぎて、もうくらくらしてます。惚れてます。
 そして、早く沙慈が立ち直ってルイスの問題に取りかかれますように。あの二人は本当に危ういので、いち視聴者として未来が怖いです。

 本当の敵は、リボンズでなく王留美のような気がします。こういう人にCBが情報的にも金銭的にも頼りっきりって、物凄く危うい状況ですよね。いいように、手の上で転がされてるだけじゃないですか。できれば、早い段階で誰かが彼女を諭してほしい。または、それほどまでに世界を変えたい理由を、明確な形で視聴者に示してほしいです。

刹那の「これが俺達の……ガンダムだッ!」の台詞が嬉しかったです。これがあってようやく、1期最終回とこの2期が本当の意味で繋がった気がしました。



20081014 小野瀬桜




[#01 天使再臨]


 四年後の世界の紹介も兼ねているようで、とにかく画面がめまぐるしい&登場人物が多い回でした。
 アロウズの圧倒的強さが凄いです。カタロンも頑張っているんでしょうが、反対勢力の一つでしかないみたいですし、規模も力そのものも全然適わない感じなのが、見ていてちょっと辛かったです。放送前に公開されていた情報で、アロウズ=悪という図式がすっかり出来上がっていましたので。
 皆の立場も少しずつ変わっているようですが、セルゲイとマネキンが同志っぽくなっていたのは嬉しかったです。堅い軍人同士、気が合いそうだったのは1期でも描かれてましたものね。ソーマはアンドレイに迎えに来られてましたが、どうなるんでしょうか。ルイスやリボンズ関係は、見ていて怖かったです。

 刹那は良い男になってましたね。口数が少なくて、でも口に出す言葉は単純だけれど熱い……のは、全く変わらず、内面にある心情の強さが更に増したと思います。沙慈を連れていく時に入った、自分もロックオンもこんな世界は望んでない云々のモノローグは、彼の悲観がよく表われてました。同時に、CBから離れていたことで単独で行動するしかなく、ぼろぼろで整備も滅茶苦茶そうなエクシアで一人で戦うしかなかった、自分の無力さへの辛さも、ひしひしと伝わってきました。刹那にとってガンダム(特に自分の愛機のエクシア)は命そのものでしょうし、自分の分身であり、憧れでもありますから、性能的に旧式となりつつあったエクシアに乗ること自体には依然として誇りを持っていたはずなんですが、そういうのとは別次元で、辛かっただろうなと推測してしまいます。こうなる前は、数こそ少なかったですけど、他のマイスターズやトレミーのクルーっていう仲間が一緒にいたじゃないですか。その当時から心配され、実際に敵に弱点として突かれていたように、圧倒的な物量で押し切られると、いくら刹那が強くてもやられちゃうのは明らかなので、そうした意味で、もっと世界平和の為に自分は頑張らなければいけないのにできない冷たい現実に彼は苦しんでいたんだなと、強く感じられました。

 外見の変わらないティエリアが、精神的に大きく成長しているのは、本当に本当に嬉しかったです。ヴェーダの判断を全てとしていた彼が、沙慈に向かって説教している図は、感慨深いと思いつつ笑っちゃいました。一方的な被害者である沙慈にしてみれば、ティエリアから言われたことなんて「はぁ?」って感じで頓珍漢にしか思えないのでしょうが、1期から見てる私にしてみれば(他の視聴者の方もそうでしょうが)、ティエリアの成長具合を垣間見れる貴重なエピソードでした。でも、スタッフさんが刹那じゃなくてティエリアにこう言わせたのは、ちょっと意外でした。同じマイスターでも、刹那が相手だと、以前から知っている間柄だったという分、沙慈はより感情的になってしまうので、ティエリアで良かったのかもしれません。そして、自分から沙慈に話をしていったティエリアは本当に成長してます。嬉しいなぁ。ロックオンが見たら絶対に喜びますって。

 そのロックオンですが、いよいよ二代目……ライルが登場しました。煙草を吸ってました。それも含めて、私の勝手なイメージですが、ニールよりもニヒルで冷たいのかなぁって想像しました。いくら双子で外見が似ていても、人間として別なので、性格まで二人を似せる必要はないのですが、今はどうしてもあの顔・姿を見ると、ニールと思ってしまうので、どうせだったら徹底的に変えて頂いた方が、ファンとしては気分が楽なのかもしれません。彼については──穏やかに見守っていきたいと思います。

 アレルヤは、最後に入った拘束中のカットだけなので、淋しい淋しい。でも外見はカッコ良かったなぁ……痛々しかったですが。マリーを助ける為に忍び込んで拘束されてたっていう設定だったら、それだけで萌えます。アレルヤは作品中でも筆頭にあげられるほど他人に対して優しい人だから、また今回も他人の為に傷付くのかな。世界が彼にとって優しいものに変わってほしいと、切に願ってます。

 今回EDに使われたOPは、語るべきことも思ったことも多かったです。特に、冒頭で物凄い早さで流れるマイスターズの過去には、悲しくなったりせつなくなったりしました。特にロックオンとティエリア。
 ロックオンは、テロで現場が燃えさかっている図は初めて登場しましたよね。また、1期では、瓦礫の山に呆然とする彼が何度も回想で出てきましたが、今回は涙をぼろぼろ流して泣き叫んでます。それまで家族の温かい愛に包まれて幸せに過ごしてきた少年が、この瞬間、どうにもできないほど圧倒的で残酷で冷たい絶望を感じたのだと思うと、本当、胸が痛みます。ここは、リアルタイムで初見した時も、そうだと分かった直後に、あまりにも辛くて反射的に目を逸らしてしまいました。
 そしてティエリア……。“5”というプレートが、胸に痛い痛い。他の仲間と共にカプセルの中に裸体で入れられていた図もそうでしたが、私にはこの番号が本当に辛かったです。どういう経緯で彼だけがCBに残っているのかは分かりませんが、心が着実に成長し、優しさも痛みも分かるようになっている現在が確かにあるので、彼には人間として幸せになってほしいです。
 タイプDのデュナメスをティエリアが泣きながら追うカットがあったり、ニールのお墓参り(ティエリアかライルですよね)があったり……と、ニールが好きな私は、初見で泣きました。まさか泣かされるとは思ってませんでした。眼帯のロックオン(ニール)が狙い撃つ図が、刹那の瞳とかぶるシーンは、ロックオンの信念や「狙い撃つ」を刹那が確かに継いでいる現状を表わしていて、嬉しく思った反面、せつなかったです。ニールはもういませんが、皆の心の中に存在しているのが、よく伝わってきました。
 でも、欲を言うなら──言ってはいけないことなんですが、ニールには生きててほしかったです。ファンとしては。

 最後に、ハム大好き!な私には、相変わらずな乙女座の彼の台詞に大爆笑しました。それまでドキドキしながら息を詰めて見ていたのに、ここで一気に緊張が解けました。さすがハム……! 凄いなぁ。ED(OP)で泣いてしまったのは、彼でホッとした後にせつない図を見せられて、涙腺が刺激されたからかもしれません。

 来週はいよいよライルが本格的に登場しますね。彼を語るにはあまりにも情報がないので、楽しみでなりません。



20081006 小野瀬桜





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