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#11〜15] [#21〜25]



00セカンドシーズン感想
詳しい感想は[別名義のBlog]にて記述しています

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[#20 アニュー・リターン]


 「あのさー、私はその『分かりあってた』部分を映像で見たかったんだよ」と、テレビに映るライルとアニューに何度言ったことか……。四ヶ月分の月日を一気にすっ飛ばしたのは、状況が変化した(変わらない事もあるのも含めて)説明を省く点で物凄く有効的だと思うんですが、ライルとアニューの恋愛に関しては、やっぱり物足りなさを感じてしまいました。そりゃあ同人をやってるから、行間を勝手に読み取って、自分の都合の良いように補完するのは得意だけれどさ! 最低限必要なエピソードを与えられないと、その気になれないです。うーん……でも、ブログにちょっと書いたんですが、ツルが飛んでるのをバックにキスしてる図には妄想欲を煽られたので、短い話を書きたいなぁと思いました。
 それでも私の心の中では、アニューの死そのものを悼む気持ちよりも、他の事による残念感でいっぱいです。主要キャラのお相手が亡くなった感じゃないんですよね。なんか、最近になって(倒されるのを前提として)現われたそこそこ強い敵が一人死んじゃったのを見た感じ?←でも、アニューの設定を考えると、あながち間違ってないのがもう……。

 最期に微笑んだアニューが美人ちゃんで(しかも、ちゃんと赤目に戻ってて)嬉しかったです。あれは千葉道徳さんの原画に違いない。あそこだけ顔が違う(笑)。これまで、イアンの説明でアニューは「美人」だと言われてましたが、「ううん……美人?」とクエスチョンマークを語尾につけてたので、彼女を本当に美人だと思えたのは、今回が初めてでした。あんなかわいい顔で「愛してるわ」とか間近で言われたら、そりゃライルじゃなくても恋に落ちちゃうって! 過去回想の、食堂?での幸せいっぱいの笑みも素敵でした。

 ライルは──駄目男、万歳!って感じでした。あまりのなさけなさに、放送直後は彼に呆れてしまいました。Aパートで引き金を弾けなかった自分の甘さへの叱責を、Bパートで上手く生かせてないよ、ライル……。なんか最後まで甘かった気がします。もしかして、ライルって楽天家な性格なのかな。
 Cパートは、まだ分かるんです。ライルも、実は刹那が自分の命の恩人で(あそこで撃ってもらわなきゃ、死んでたのはライル)、彼に八つ当たりするのはお門違いだと思っているはずです。怒りのやり場がなくて彼に当たってしまう、刹那を殴れば殴るだけ虚しくなり、辛くなってしまうという気持ちは、よーく理解できます。良い事だとは思ってないけれど、「分かるなぁ」との同情はします。
 でも、後先考えずに「お前を俺の女にする」って言うのはどうなのかと。言われたアニューが感動していたので、まぁ良しとしても(この台詞は、好きな男に言われたら嬉しいと思う女性がいるかもしれないけれど、好きでもない男に言われたら全員がドン引きすると思います/笑)、これが直情的な行動であるのは否めないと思います。ライルって、少し前までは感情を出すシーンがあまりなかったからか(アロウズによるカタロン襲撃の時が初めて?←沙慈の密告のせいで引き起こされた時)、ニールよりも達観していたイメージがあった時もありましたが、執着している物に対しては全然違いますね。カタロンにしてもそう、アニューにしてもそう。
 ライルはライルでニールじゃなく、かなりなさけないところがある三十路手前の男(もう三十路かも)として、私が彼を冷静に受け止めるとしても、残り五話で彼はどうなるんでしょうか。このまま何も変わらないのは嫌だなぁ。

 相変わらずソーマが男前だったので、惚れました。言動は、刹那並みに男らしくてカッコイイと思います。素敵だ!
 ルイス関係は更に不穏になってて怖いです。せ、洗脳かぁ。これは、最後までごたごたしそうですね。

 今回は、艦内施設が機能しなくなってからが面白かったです。通路を移動する際に、刹那が壁を手で叩いたり足で蹴ったりするのは、宇宙ならではだと思いました。それと、ガンダムの出撃シーンも鈍臭くて面白かったです。
 でも、肝心の戦闘ではかなりヤばかったですね。攻撃が全然効いてなかったし、今回の戦闘でケルディムとアリオス(半壊?)は大掛かりな整備が必要になりましたし……。ラストに向けていよいよ正念場なので、心して次回に望みたいと思います。



 ここからは、ニルティエの妄想話を含みます。反転しますので、お好きな方だけ見て下さい。

 ライルとアニューが人間とイノベによる恋愛の象徴だとして……もしニールとティエリアがああだったらと、想像しないではいられませんでした。面倒見がいいニールだから、「俺が全部責任を取る」とか言って、辛い事を全て担ってしまいそうで嫌です。ただ、ライルもそうでしたが、きっとニールも、裏切られた事で相手を攻める事は絶対にないだろうなとは思いました。
 心を繋いでいたライルとアニューを見て、ティエリアが、やっぱり人間とイノベイターが結ばれる事はあるんだと(自分とニールの恋愛が例外ではなかったのだと)実感してくれれば嬉しいです。
 人間とイノベイターの恋愛って、常に人間を見下げているリボンズにしてみれば、それこそ絶対にあってはならない事、そうなるのが信じられない事だと思うので、そういう点で彼の鼻を明かしてやれたら良かったなぁ。それにしても、ディランディ家は人外にモテモテですね(笑)。



20090223 小野瀬桜




[#19 イノベイターの影]


 0Pで蝶と戯れているアニューが金目ちゃんに変わってて、いきなりびっくりしました。今後はずっとこれなのかな。話の内容に合わせて、細かい部分をちゃんと修正してくるなんて、スタッフさん凄いー!

 今回は、ルイス機とアンドレイ機の迎撃を行なおうとしたプトレマイオスに向かって、裸の刹那と沙慈が「止めろぉぉぉぉ」と言うシーンで、大爆笑してしまいました。その後にあった沙慈とルイスの会話(のイメージ)シーンが着衣で、本当に良かった! あれも裸でやられたら、本当、どうしようかと思いました。

 仇討ちに逸るソーマを止めた沙慈の言葉は、プトレマイオス帰還後の彼が刹那に放った「戦う」宣言と相まって、重かったです。肉親を亡くしてガールフレンドと敵対している彼が放った言葉だからこそ、本当に重みがありました。というか、ルイスとの今回の会話を経たからこそ、ようやく出た彼の本心ですよね。過去の沙慈が刹那に放った痛烈な嫌味や、自暴自棄になった時の暴言より、彼の辛さがよく伝わってきたような気がしています。そして、「仇を討っても誰も生き返らない」との台詞は、まさに過去のニールに聞かせたかった言葉であり、ファーストシーズン23話での激闘を果たして死んでしまった彼ならば言えそうな台詞だと思いながら、聞きました。また、あの台詞が、夢や幻影といった過去のロックオンでなく、今を生きている沙慈が口にした言葉である点が、とても大事だと思いました。

 セラヴィーの戦闘がカッコ良かったです。ティエリアがリヴァイヴを相手に「火力ばかり優先して」「それはどうかな」と愛機自慢をしているところは、彼がカッコ可愛かった!! ティエリアがセラヴィーの機体性能に自信を持っているのが、よく分かりました。
 戦闘と言えば、アレルヤより男前な言動・戦闘スタイルを見せたソーマが、素晴らしかったです。ソーマはどこまで男前なんだ……カッコイイ!! 惚れ惚れしました。今はまだバラバラだし、GNアーチャーをアリオスが止めてばかりいるけれど、残りの回が少ないので、二機の協力攻撃を早く見たいです。
 トランザムライザーのGN粒子大盤振る舞いで、ハレルヤも登場しました。凄く嬉しい! あっさりとアレルヤに戻った後にソーマを引き止めてましたが、毎回三分間だけの登場(トランザム可能時間)なんて、どこのウルトラマン?

 リヴァイヴは、狙ってCBに捕獲されたようで怖いです。そして、今にもお茶やお弁当が出されそうなリヴァイヴの尋問(というより、面接のようだった/笑)は何なんでしょうか。頼めば、トレミーの艦内見学までお願いできそうだ。
 リヴァイヴを見てアニューとの繋がりを思ったのは、ライルだけ? そのライルは、「お前らを倒せば、アニューがどこの誰であろうと!」との叫びから、彼女を信頼したいけれどできない現状に対して苦しんでいるのが、よく出ていました。前回の放送の、通路での「アニュー」呼び止めや、出撃の際の「愛してるよ」は、今回のこの台詞にも掛かっていたのかと思いました。

 そしてそして、留美&紅龍の死……。二人ともパイスーを着用していたものの、ヘルメットは無しでしたし、アニメ放送後にオンエアーされたソレステラジオでも、パーソナリティー達が「死」とはっきりと言っていたので、亡くなったと見なして良いようです。
 正直、留美については、ヴェーダの場所をプトレマイオス組に伝えてからネーナに殺されると思っていたので、「え? もう?」というのが一番の感想です。ファーストシーズン以上に、セカンドシーズンでは言動の意味がさっぱり不明だった彼女が、ネーナの台詞通り「中身がからっぽ」なら、哀れ過ぎます。最後の最後、紅龍が「留美!」と名前呼びして、彼女を庇おうとした事だけが救いです。でも、その紅龍にしても、キャラの言動の理由となる過去が全く分からないので、あんな留美にずっと従っていたのかが(途中で止めなかったのが)不思議でなりません。彼ら兄妹については、次回のアバンで過去を描いてくれることを、本気で切望します。でないと、気分が落ち着きません。

 来週は、ライアニュ者でもない私でも見るのが怖いです。ラッセは生きているはず……! 彼もそう長くない命のようですが、ここでは死なないと思ってます。
 ライルとアニューは、本当に次回が正念場だと思うので(二人がカップルとしてくっつくまでをもう少し丁寧に見たかったので、まだ唐突にくっついた感があるのが否めず、「もう正念場? 早っ!」と思ってしまっていますが)気を揉みつつ見守りたいです。もし万が一にでもアニューが死んだら、せっかく「未来の為に」戦っていたライルが、ニールと同様に過去に囚われてしまいそうで、怖いです。ニールが、過去に縛られていたのを「どうしようもねぇな」と自嘲していたと想像できるからこそ、今を生きられるライルには、彼と同じ轍を踏んでほしくないです。



20090216 小野瀬桜




[#18 交錯する想い]


 今回は、友人の携帯電話でワンセグ放送を途中から(しかも私が最初に見たのは、ライルとアニューのキスシーンだった/笑)見たので、放送後はミレイナの「恋の花が咲いたですぅ」が口癖になってしまい、参りました。あのシーンは、ミレイナが両手を大きく広げてバタバタやってるのがかわいかったです。フェルトが一人だけちょっと複雑そうにしながらも、即「おめでとうございます」って言ったのがリアルだ(笑)と思いました。祝える気持ちを素直に出せたのは本当なんでしょうが、やっぱり好きな男と同じ顔・声の持ち主が他の女に愛の言葉を囁いてるのを見るのは気持ちがいいもんじゃないですし、何より彼には唇を奪われてますからね……! ライルとフェルトがくっつかないのなら、その点がちょっと残念だと思うのですが、今のフェルトはライルにそれを怒ってないみたいなので、彼女にとっては良い思い出?になっているのかもしれません。

 そして、ライルとアニューの同衾! 事後! 事後!
 いやー……びっくりしました。どう見てもいたしちゃった後なのに、二人ともインナーを着てる不自然さ! そりゃ、何もしないでただ抱き合って眠る夜だってあるでしょうが、あの二人のピロートークの雰囲気はどう見ても事後なのに、ちゃんとインナー着用(笑)。まぁ、マイスターは非常時の出撃に備えてインナーを着て寝てるらしいですし、もしかしたら二人は着衣プレイをしたかもしれないので、おかしくないと言えばそうなんですが、笑ってしまいます。終わった後、二人していそいそと汗を拭いたり着替えたりしてたのかと思うと、もう!
 アニューは、彼女自身がイノベイターであることは知らないっぽいですね。ライルが浮かない顔をしていたり、イミシンに声を掛けたり、仲間の面前で「愛してるよ」と言ったり……ライルも彼女の正体までは分からないでしょうが、アロウズに位置バレしてる点は絶対に疑ってますよね。この二人の言動は全て、悲恋フラグに見えてしまいます。ううん。どうも二人が敵対するっぽい第20回が怖いです。
 これまでアニューはリヴァイヴにたくさん感知されてたらしいですが、ライルとのキスの最中だった今回みたいだと、それすらもリヴァイヴに通じちゃいますよね。「うっふんあっはん」なアニューに対して、リヴァイヴが「またお楽しみか」と苦笑してるところとかを、物凄く簡単に想像してしまいます。というか、アニューはできるんだー……イノベイターには性器があるんだー(卵巣・卵子があるのかまでは不明ですが)と、興味深かったです。いえ、アニューがあるんだから、ティエリアにも男性器があるんだろうなと(OPでの彼の胸がぺったんこなので)思ったもので。
 EDの裸アニュー判明で馴らされていたからか、想像していたよりもライアニュ確定にはショックを受けませんでした。やっぱり決まっちゃったかーとは思いましたが(笑)。事後のピロートークは、ちょっと落ち込みましたけれど、特別なフィルターを掛けられるようになってからは、寧ろ萌えられるようになりました。こちらについては最後に反転して書きます。

 ライルの過去もちょっとだけ出てきました。ジュニアスクールで寄宿舎行きを望むって、兄にコンプレックスを抱くにはちょっと幼過ぎませんか? そして、そんな兄からの仕送りを受けて大学に行かせてもらった(小説描写)って、下手すると屈辱ものだと思うんですが……アニメと小説が正しく繋がってないかもしれないので、この辺は想像による補完をするしかないのですが、ライルがあまり卑屈にならないで良かったです。そして、ライルにとってニールは、彼が寄宿舎行きを決めた当時で印象が止まっているのかもしれません。だから刹那にニールの死を聞かされても淡々としていて、ティエリア達にその詳細を聞かされても「兄さんらしい」と素直に感心できたのかも。今はまだそんなでもなさそうですが、これからニールに対してコンプレックス抜きで興味が出てきたら、淋しいなぁ。でもでも、興味が無いよりはましかな。

 刹那との会話から“自分の戦いをする”覚悟をとうとう決めた沙慈に反して、正義の名の元に彼を討つかもしれない事を想像しているルイスが痛いです……。次回予告でようやく対峙できているらしいと分かったので、彼ら二人についてはもう次週を待ちます! いい加減、残りの回数も少ないし、他のキャラクター関係もバタバタしているので、セカンドシーズンのしょっぱなから問題があった彼らには、そろそろ幸せになってほしいです。本当に頑張れ、沙慈。今回のBパートラストの出撃シーンでは、男前度が上がっていてカッコ良かったです!

 Bパートラストでは、皆が想い人の名を次々に挙げていく中で、最後の二人──ティエリアと刹那がいかにもな単語を発したので、ワンセグ放送を見た時は大爆笑でした! というか、私がニルティエ好きなのを抜いても、ティエリアはあそこで「ロックオン」と言うと想像していたので、「ロック……えええ? ヴェーダ?」と、声に出して驚いてしまいました。でもその直後に刹那の「ガンダム」が出たので、再び大爆笑。さすが「俺ガン」な彼です。でも、Cパートでの危機を踏まえたら、「そこはマリナって言いなよ!」とツッコミを入れたくなりました。姫さまピンチだよ!

 先に「落胆している」とリボンズを煽ったものの、彼に口で完璧に負けていた留美がおかしかったです。留美は彼女自身をリボンズとほぼ同等と位置付けているのに、リボンズが彼女をはなにもかけてないのが面白かったです。
 でも、先週、留美と同様にリボンズからぴしゃりと言われたリジェネが、陰で留美と結託しているのには、ドキドキしました。次週はいよいよヴェーダ奪還……? 予告でティエリアが悪い子な顔をしていたので、本当に楽しみです。金目ちゃん来い来い。
 予告と言えば、リジェネの頬が赤くなってたので、リボンズに引っ叩かれたのかもしれません。リボンズは一人でもあれこれとやるでしょうが、リジェネの魂胆が全然見えてないのが怖いです。ティエリアを泳がせているのもな〜。

 祝! ソーマ復活! マリーをちゃんと見られて嬉しかったけれど、ソーマが消えたのがあまりにも唐突だったので、本当に嬉しいです。そして、仕方がない事ですが「マリーマリー」言ってるアレルヤ!! ライルの助言が効いているようなのが、救いでした。この分だと、ハレルヤもちょっとだけ復活するかもしれませんね。というか、出てきてほしいです。

 最後に。(支障があるので以下は反転します。ニルティエ好きさんだけ見てやって下さい↓)


 私はニルティエが好きなので、ライルとアニューには大変申し訳ないですが、ライルをニール、アニューをティエリアに勝手に変換して、楽しんでしまいました。目に、そういうラブフィルターが勝手に掛かってしまった感じです。
 あんな感じでティエリアがニールに腕枕をしてもらっていたり、「お前さんがここにいればいい」って言われて抱き締められてたかと思うと、もうもうたまりませんでした。うはうはでした。非公開の通信で「愛してるよ」「(照れながら怒る感じで)ロックオン……」とか呼び合ってたらいいなぁ。



20090210 小野瀬桜




[#17 散りゆく光の中で]


 大佐、大佐、大佐……!
 おそらく、感想を書かれているほとんどのサイト様でセルゲイ大佐の死が惜しまれているでしょうが、私も言わずにはいられません。大佐……! 今回は、モビルスーツ好きにはたまらないウハウハ回だったのですが(各機の特性がよく出ていた上に、活躍していた時間が長い&大量に出てくる)、さすがにそれを素直に喜ぶ事ができません。しかも、やむを得ない死ではなく、一人息子に「母さんの──仇!」と叫ばれて討たれるという展開がもう……。

 命令に対する呟きでルイスとの差が出ていたように、アンドレイもセルゲイの件が絡まなければ、平和を求める普通の軍人さんなんです。でも、あまりにもセルゲイが憎いからか、あの時は完全に頭に血が昇ってましたよね。軍規に従わざるを得なかったセルゲイの気持ちは、一応、アンドレイも分かっているようですが、セルゲイの気持ちや彼があの場にいた真実(軍が正しく機能していない件・キム司令に使者として送り込まれた件)を知ったらどうなるか。母親の死に対する確執にしても、自分の悲しみと向き合うので精一杯だったらしいセルゲイに非が無いとは言えませんが、アンドレイがもう少し精神的に大人だったら、彼がセルゲイを慰める事だってできたはずなのに(子供としてそれぐらいはするべき)と思えるので、辛いです。セルゲイを殺したからといって、アンドレイは本懐を遂げたわけではないですしね……。本気で殺したいほど憎んでたなら、ここまで待たずにとっくにそうしていたはずですから。

 ダブルオーライザーのトランザムライザー(長い!)のビームサーベルには、ビビりました! 隠し玉! どんだけ長いんだっていう。そして愛しのグッドマン准将は無事なのでしょうか。リント少佐無き今、魅力ある敵がいなくなるのは淋しいです。カタギリには、伯父(叔父?)甥そろって小物臭しか漂ってこないし……。ビリーは、破片撃ちを指示したカティに反対しなかっただけまだマシですが、ファーストシーズンの呑気な彼のままでいてほしかったです。今の彼を見るのは辛過ぎます。

 マリーがとうとうGNアーチャーに乗りました! アレルヤに見つかった際は、一悶着あるんじゃないかと思ってハラハラしましたが(そんな事をやってる場合じゃないので)、「これは戦いじゃないわ」というマリーの意思をアレルヤが尊重してくれて良かったです。そんなアレルヤが乗ってたアリオスも活躍してましたが、攻撃モードっぽいシールドビットが活躍してたケルディムと、フルバーストモードで熱球はなっちゃったり6砲門ぶっ放してたセラヴィーと比べると、いささか地味のような……? でもアリオスは、ダブルオー同様、支援機と組んでこそ華みたいな部分があるっぽいので、今後に期待します。

 リボンズが不穏な事を言ってましたね。リジェネがリボンズに作られていたとは……。ちょっと偉そうな事を言ってたリジェネが、リボンズにそう言われて鼻をへし折られながらも、「……っ!」て感じで今にも噛み付きそうな返事をしていたのが、とても興味深いです。やっぱりリジェネは、ティエリアの対だけあって、他のイノベイターと違いますよね。
 そしてディバインは──彼もお亡くなりになられたのでしょうか。ブリングといい、やられ役イノベイターってせつない。

 スメラギさんが有視界通信を用いて、敵味方問わず、破片撃ちを懇願していたのは、見ていてとても嬉しかったです。また、皆がそれに応じたところも……! ラッセが言ったように「皮肉な話」ですが、有事の時に一丸となってまとまれるって分かったのは、人類の未来を考える上で大きいです。やっぱり、分かりやすい強大な敵(対象)が目の前に現れると、嫌でも皆はまとまるんだなぁ。

 次回予告で、次はもう四ケ月が経っていると判明しました。アニューにラブコメの兆し?? 画面に、パイスー姿のライルが映ってましたよね。もしかして、四ケ月の間に二人の仲がすっかり進展しちゃったんでしょうか。そしてそれを、ミレイナかラッセに冷やかされてる??
 とはいえ、雑誌バレで不穏な文章を見ている身としては、ラブコメが来てもこの時だけであっさり終わって続かない気がします。未来を見ているライルには、建設的な言動をいっぱいしてもらって、前に進んでもらいたいんですが……怖いなぁ。
 そして、子供に料理を振る舞ったりしてすっかり民間人の普通の女性が板についているマリナ姫の今後が、とても心配です。う、歌だけうたってればいいの……?
 ソーマ復活もこいこいー!



20090201 小野瀬桜




[#16 悲劇への序章]


 ……セルゲイ大佐が orz

 いや! 落ち込むのはまだ早いですね!! それは次週……いや、ずっと来なくていいです。
 とにかく、セカンドシーズンに入ってから死にフラグ立ちまくりだったこの方は、今回、とうとうそれが強まってしまいました。アロウズにセルゲイを“売った”キム司令は、アフリカタワー爆破の件まで知ってたんでしょうか。でもキム司令なら、彼自身も言ってましたが、アロウズでの高官待遇をちらつかされたら、仲間を売ることぐらい「仕方ない」で済ませてしまいそうな気もします。
 次週予告からいって、マリーがいよいよGNアーチャーに乗るみたいで(オレンジ色のヘルメットを被ってましたね!)、彼女がどうも「大佐!」と叫んでいるような気がしてなりません。セルゲイ大佐もパイスー姿だったので、再びタオツーに乗るんでしょうか。タワー崩壊はまぬがれないとしても、メメントモリ二代目は撃つ撃つ詐欺が働いて結局未発動で終わる感じがするので、タオツーに乗った大佐が最後の最後、意地を見せて必死にメメントモリを破壊するように思えました。

 Bパート最後に出たロックオンの言葉は、不意打ちだったのもあって、ほろりと来ました。泣いたー!
 前回の刹那の夢での登場も、勿論、嬉しかったんですが、今回のは本当にきました。刹那の心にロックオンの思いがちゃんと届いているのが、よく伝わってきて、せつなかったです。戦いに明け暮れてきた刹那は、「自分には戦いしかない」と思ってきたのに、CBの皆やマリナといった皆との出会いがあって、やっとそこから抜けだせたんですね。それがまた、刹那の心の強さに繋がっているのが素敵でした。
 一方で、ミスター・ブシドーはもう……。彼はガンダムに取り憑かれた愚かな人間の代表格ですが、彼自身はとても幸せなんでしょうね。世界平和よりガンダムとの戦いを優先させている時点で、歪んだ状態であるのは間違いないので、2期ラストであるであろう刹那との大一番を終えたら、憑き物が落ちたみたいにすっきりして(笑)、普通の軍人さんとして頑張ってほしいです。

 アロウズの傀儡に成り果てた連邦政府(の公式発表)は、見聞きしていて空恐ろしかったです。あの捏造された映像を見たら、誰だってクーデター派やカタロンを非難するだろうと。
 今回、人質となっていた数万人の一般人は、ハーキュリーの命令によって早々に解放されようとしてますけど、確かリニアトレインでの移動って、二日ぐらい掛かるんですよね(何かのムック本で見た覚えがあります)。地上にいるのと違って、逃げようにも拡散する事すらできないから、タワー崩壊に合わせて彼らが死んでしまうのは、最早、確定なんでしょうか……。もしそうだとしても、一部の生き残った人々がアロウズの非道さを皆に広めることによって、そこから世界の本当の再生(民衆が立ち上がる)が始まるといいなぁと思っています。

 Bパートの最後、ダブルオーを支えなかったセラヴィーが、ふ〜よふよと近付いていくのが、なんか可愛かったです。今のティエリアの性格からいって、真っ先に助けにいきそうなものなのに……そうしなかったのは、機体の位置的な問題(と、アニメでの見せ方)なんでしょうか。アレルヤはともかく、ライルが冗談を言ったり刹那をちゃんと支えていたりしたのは、嬉しかったです。

 前回やたらこだわってしまったEDのライル×アニュー映像については、見返している内に馴れたので、何とも思わなくなりました(笑)。アニューについては、ガンダムエースで発表されたあらすじバレの方が気になります。
 以下、そのバレが平気な人のみ反転して下さい。
 ↓
 アニューはやっぱり、イノベ組に戻るっぽいですよね! 第20話の「アニュー・リターン」という名前がイミシン過ぎます。アニューはどこに「帰る」のを表わしているんでしょうか。イノベの元になのか、それとも、ケルディムとの戦闘後に心がライルの元に戻ることなのか。
 あ、ケルディムと戦うらしい新型機にはアニューが乗るだろうなと予想してるので、上記の考えがあります。もしこうだったとすると、相手がアニューだと知らずにライルが彼女と戦う可能性もありますよね。悲恋は(好きですけど)公式ではあんまり見たくないなー。



20090127 小野瀬桜







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