[#01〜05] [#11〜15] 
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#16〜20] [#21〜25]



00セカンドシーズン感想
詳しい感想は[別名義のBlog]にて記述しています

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[#10 天の光]


 ティエリアのシャワーシーンは、意外な方向でびっくりでした(笑)。事前の予想では、シャワーを浴びさせる意味がちゃんとあるのかと(イノベイター的な印や特徴がティエリアの肌にあるとか、おっぱいがやっぱりあるとか)思っていたんですが、全然でしたね! 代わりに、ぺたんこの胸(但し斜め後ろから)と、腰が……! あんなにはっきり背中を映してくれるとは、思ってもみませんでした。このセカンドシーズンのOP映像を始めて見た時以来です、「こ、コマ送りしなきゃ!」と思ったのは(笑)←結局、しませんでしたが。
 水戸黄門での由美かおる的なお色気サービスシーンだったなぁ。多分、前々回のリボンズとのダンスで、ティエリアが女装した展開と対になってるんでしょうが、純粋に嬉しかったです。以前にティエリアの女装を見せているから、今回は“やっぱり男だよー”ってところを見せた的な。
 EDになってもこのシャワーシーンが無かったので、「え? もしかして無い?」と、実は焦ってました。

 ライルがOOガンダムの窮地に駆けつけた時、「刹那!」って呼んでた!! 彼はまだ誰からも「ロックオン」って呼ばれてないのに(泣)。ライルがこの調子で、マイスターズやトレミークルー達をファーストネーム呼びしていたら嬉しいなぁ。この期に及んで、まだフルネーム呼びなんて寂しい事をしてなくて、本当にホッとしました。
 でも、ラグランジュ3の秘密基地にトレミーが着いた際に、何故かライルだけいないんです。どのシーンにおいてもいない(笑)。もしかしてあの時の彼は、カタロンのスパイとして活躍中なんでしょうか。
 ニールがよくそうしていたように、出撃前の艦内移動でライルもハロさんを小脇に抱えてて、嬉しかったです。やっぱり“ロックオン”は、ハロさんとセットじゃなきゃ!

 そして、意外や意外(私は全然予想してなかったです)の、ハレルヤ復活!! アレルヤにとっては不幸かもしれませんが、いちファンとして、ハレルヤの再登場は嬉しかったです! ファーストシーズンの終わり方がああでしたし、セカンドシーズンでもアレルヤの「ハレルヤも逝き〜」という台詞があったので、彼はハレルヤの存在をまるで自覚してなかったみたいですね。性格の切り替えスイッチのオンオフ&外見の差がどのように描かれるのかが、今から楽しみです。あと、マリーに対するハレルヤの態度も!

 OOのGN粒子が触媒となって、脳量子派持ちは総じて頭痛を起こしてましたが、アレルヤ→ハレルヤの変化があったように、マリー→ソーマの人格交代も、こういうのが引き金になるのかなぁと、勝手に想像してます。それと、ダブルオーライザーがお披露目されたように、今回、アリオスのガンアーチャーもちょっとだけお目見えしてましたが、有人機らしいので、マリー(というか、やっぱりソーマかも)が乗るのはほぼ確定なんだろうなぁと思ってます。今回、Cパートラストで、セルゲイ大佐がえらいことになってましたが、彼の死や負傷(命にかかわるほどの)がソーマの戦場復帰のきっかけになったら、アレルヤは辛いですね。でも、そんな事がなければ、マリーもソーマに進んで人格を渡したり、ガンアーチャーに乗ったりしないでしょうし。今回、沙慈に問われたマリーが「覚悟している」と答えていたのも、彼女の戦場復帰の伏線っぽくなっているんだと思っています。

 アバンは、まさかまさかのスメラギさん達の過去でした。スメラギさんもビリーも顔を度々赤らめているのに、スメラギさん→憧れのカティに関する話の時、ビリー→スメラギさんとの話全般と、この時点で既に二人の気持ちに温度差があるような様子を伺える状況で、思わず笑ってしまいました。ビリーはこの頃からずっと、スメラギさんを好ましく思ってたんでしょうね。スメラギさんにしても、恋愛的にビリーを“好き”ではないみたいですが、セカンドシーズンのしょっぱなまで彼の家で隠遁したのを踏まえれば、彼を憎からず思っているのは明らかなので、男っ気の無い彼女にしてみれば、彼は間違いなく親しい男の内に入るはずなんですけど、彼はそれじゃ駄目なんでしょうね……。スメラギさんを本気で好きだったからこそ、ビリーの愛が憎しみに変わっちゃったんだと、改めて思いました。
 そしてカティ大佐! スメラギさんがエミリオの遺体に縋っているのを、彼女も見ていたとは、びっくりです。掛ける声もないといった感じでした。スメラギさんの心の痛みを知っているからこそ、CB入りした彼女をカティは否定できるんですね。どちらも、戦争はいけない事と分かっている分、辛いです。

 新しいイノベイターちゃんが二人も登場しました。
 まずはアニュー! 変わった髪の毛の色もそうですが、「宇宙物理学・モビルスーツ工学・再生治療の権威で、操船技術や料理に長け、おまけに美人」って、凄過ぎます(笑)。イノベイターという種別と、王留美からの紹介でCB入りという経歴がある時点で、アニューからは怪しい匂いがぷんぷんしますが、イアンからの紹介を受けた際に照れたように頬を染めた彼女(でいいんですよね。胸あったし)は、他の攻撃的なイノベイターとは違うような気がします。でも、もしアニューもリボンズのスパイだとしたら、カタロンのスパイであるライルといい、CBは随分と風通しの良い組織になってしまっているようで。一般人の沙慈や、元は敵のマリーを艦内に易々と入れちゃう点も含めて、もう少しセキュリティに重きを置いた方がいいに決まってるんですが、今はそうする余裕も無いんだろうなというのが、伝わってきます。なんか、近所の寄り合い所みたいですよね、セカンドシーズンのCBは。
 ブリングの新しい機体の機動性は凄かったです。ちょっと見入っちゃいました。OOも俊敏な方のはずなのに、刹那があそこまで追い込まれちゃうとは。それより、セラヴィーとの相性は最悪っぽくて、心配です。ファーストシーズンのヴァーチェもそうだったんですが、対艦対施設戦がはっきりと描かれないので、セラヴィーが機体特性を生かした戦闘はナドレになる時ぐらいしかなくて、物足りないです。
 せっかくセカンドシーズンで強い機体になったのに(ファーストと比較して)、アロウズの強さばかりが表に出ていて、もう支援機登場というのは、ちょっと勿体ない気がします。もう少し多く、OO単体・アリオス単体での活躍をちゃんと見たかったです。



20081208 麻倉リボン




[#09 拭えぬ過去]


 アレルヤ(アリオス)に止められたティエリア(セラヴィー)に、激しく萌えました。ああなるまで頭に血が昇っちゃってるなんて、ティエリアにとってロックオンの死がいかに無念だったかが、ひしひしと伝わってきました……! 一期24話冒頭で、刹那を詰っていたティエリアが、スメラギさんに引っ叩かれるシーンを思い出しました。望まない形とはいえ、決着がついたものだと思い込んでいた過去が、いきなり目の前に現れたんですから、無理も無いですかね。
 サーシェスが生き残っていた件は、一期25話ラストで流れた映像と、二期でのアザディスタン壊滅時の再登場で分かっていましたが、ロックオン(ニール)の最期の攻撃がちゃんと生きていて──サーシェスに一矢報いることができていたと判明して、ホッとしました。命を賭けた戦いだったのに、目に見える結果を何も残してなかったら、あまりにも寂しいと思ってましたので……。勿論、ロックオンはその生き方と死でもって、CBメンバー達に多大な影響を残してますが、あの戦闘のみでの成果をはっきりとした形で知りたかったんです。
 サーシェスは、「身体の半分が消し炭」って、よく生き残ってたなっていうレベルですよね。左右どちらかではなく、上下の半分で、下半身だけロックオンに持っていかれたんでしょうか。おそらく、彼があんなに痛めつけられた事は無かったでしょうから、よっぽど悔しかったんでしょう。ロックオンが私怨を露にしたことや、右目が見えてない状況だったことを、サーシェスも無意識の内に(嫌でも)覚えていたというか、ロックオンはここでも死でもって自分の名をサーシェスに刻み付けたんだなぁと、感慨深くなってしまいました。
 それにしても、この世界の再生治療って凄いんですね。なのに、唯一失った左手をルイスは義手にせざるを得なかったなんて、可哀相です。ルイスは、刹那を思い出した際に、対ガンダムの時に言う憎々しそうなつぶやきと違って、ちょっと寂しそうにしていたのが、印象深かったです。刹那が、沙慈との思い出や今の彼と繋がっているからでしょうか。もしくは、単にルイスが、刹那がCBに属していることを分かっていても、ガンダムに乗っているという認識が未だに無いだけかもしれませんが。

 ロックオンの過去も出てきました。
 あれは刹那の自白内だったので、話の流れで言うと、あの少年はニールかなぁと思ったのですが、小説での描写(テロに遭った時、ニールは瓦礫の下から引っ張り出されている)も考えてみると、今回の回想では爆風に吹っ飛ばされていることから、あれはライルとも受け取れる気がします。そうなると、OPで瓦礫の前で泣き叫んでいる少年もライルってことになりますよね。でもでも、OPだけの流れで考えると、OOのタイトルが出るまでは一期を振り返る内容なので、寧ろ彼はニールと考えるべき……と、頭がこんがらがっています。そして、やはり少年時代でも、ニールとライルは二人一緒には描かれないんですね!!!! ライルが未だに誰からも「ロックオン」と呼ばれてないのも合わせて(笑)、来るべき時が来るまでそれらは絶対になされないんだなぁと、実感しました。
 今回、ライルが自分の意見を言いましたね。過去ではなく未来の為に戦う……と、言葉だけを捉えれば物凄く前向きですが、過去を明かした刹那との会話というシチュエーションと、あの時の雰囲気を考えると、この言葉は確かにライルの意思表明なんでしょうが、あれこれと煩く詮索されたくないから、誰もが納得するであろうあの言葉で場を締めたという感じにも、受け取れました。単なるアニメの尺の問題かもしれませんが(笑)、ちょっと唐突なんですよね、ライルが。「(兄さんと違って)俺にはそこまで思い詰めることはできない」っていう言い方も、飄々としていて、本心を隠しているようにも感じられましたし。確かに、兄や家族の死よりも、カタロン壊滅時の方が熱くなっているライルを踏まえれば、彼は現在〜未来の為に戦っているんでしょうが、過去が辛くないわけはないので、話さないけれどそれなりに過去への思いはちゃんとあるのかなとも感じました。ここら辺も、後でまだまだ語られそうで、楽しみです。

 プトレマイオス内のガンダムをトランザム化させて、プトレマイオスもハイパー化しちゃったり、セラヴィーの膝から隠し手が出てきちゃったりと、なんか物凄い回でした。あ、サーシェスも何か出してましたね。ギミック満載。
 そしてハロさん!! なんでライルはケルディムにハロさんを連れていかなかったんでしょうか。不意打ちであれを見せられて、物凄くなごみました&噴き出しました!

 そして予告〜〜!! ティエリアは……しゃ、シャワーシーンですか。他のヒロインたちを差し置いて、スメラギさんに続くシャワーシーン……凄いなぁ。しかも、何故か髪の毛が長かった! 「らんま1/2」みたく、お湯を被ったら変体するとかいう設定だったら、どうしましょう(笑)。
 そして、マイスターズの前に新しいイノベイターさんがいましたね。王留美を介してリボンズが送り込んだスパイ(笑)だったらどうしましょう。今回、Cパートでカタギリ司令が決意してましたが、いよいよCB対イノベイターの戦いになりそうで、ドキドキしています。
 毎回毎回、ちょこっと与えられる手がかりに、あれこれとくだらない想像をしては踊らされています。でも、こうやって無意味な想像をするのも、放送中の楽しみですよね。

 そうそう! やっとミスター・ブシドーとビリーが会いました! やった!!
 つか、ミスター・ブシドーは自らあの呼び名を広めたわけじゃないんですね(笑)。てっきり、ノリノリで「私のことは、ミスター・ブシドーと呼んでくれたまえ」と積極的に自己紹介しまくった結果だと思ってました。ビリーも「グラハ……」なんて言っちゃって嬉しかったです。CBを倒せと言った時の目は怖かったですが。でも、ビリーからは小者臭が漂ってくるので、彼は別の意味で危険っぽいです。

 ティエリアが前回飛び出した、パーティー会場の部屋の窓の割れ方が豪快すぎて、笑ってしまいます。あれ、リボンズたちは寒くないのかな……。



20081201 麻倉リボン




[#08 無垢なる歪み]


 ろ、ろ、ロックオーン……!!!!

 ──と、私の心の中のティエリアがOP宜しく叫んでました。あぁ、録画した分を見てから丸一日が過ぎたのに、この嬉しい回想にまだ胸がドキドキしています。ニール関係は、対アリー戦が描かれる来週にて、ライルが彼の死の真相を知る件も含めて、まとめてババンと流れると思っていたので、まさかここで……心が弱ったティエリアを励ます役割で出てくるなんて意外な展開過ぎて、もうもう、自分がロクティエファンで良かったなーと実感しました。感涙しました。
 アニメを見ながら、おいおいと声を出して泣いたのって、今回が初めてです。第一期のロックオンの最期の時でさえも、こんなふうには泣かなかったです。今回は午後五時からの放送をリアルタイムで見られず、ラジオのソレスタル・ステーションが始まる前に、大慌てで録画分を見なきゃいけなかったのですが(ラジオでネタバレされる前にと思いまして)、回想が終わった直後に映像を止めて、顔を両手で覆っておんおんと泣きました。そこだけ繰り返して、何度も何度も見ました。私は、第二期放送開始直前に00にハマったので、もうロクティエ成分をリアルタイムで摂取するのは難しいだろうと覚悟しており、回想とはいえ新しいロックオンの映像を見られたのは本当に嬉しかったです。
 四年も経つのに、ティエリアの中ではロックオンの記憶が色褪せてないんですね。死して尚、ティエリアを優しく包み、人間としてあるべき方向に導くロックオン。もう、二人が大好きで大好きでたまりません。そういう自分で良かった。そして、第二期放送に間に合って良かった(笑)。私は、実は第一期もリアルタイムで初回からずっと視聴していたので(でも、世界設定やキャラクターの名前や状況が全く分からないまま半年が過ぎ、晩夏に改めてDVDを見直しているうちにハマったんです)、DVDでOOの面白さに気付いてからは、放送と共に一喜一憂できなかった悔しさを多々味わってきました。もうそれはたくさんです!!
 リボンズに煽られっぱなしの状況でも何とか自分を抑えてきたのに、ロックオンを侮辱された途端にキレたティエリアにも、激しく萌えました。どれだけロックオンを大事にしてるんだ、ティエリア……! すっかり弱点になってます。そんなんじゃ、いつかミレイナから「ディランディさんのお兄さんとアーデさんは、恋人だったのですか」って聞かれちゃいますよ(笑)。ロックオンが最期に私怨に走ったのは確かだけれど、そういう人間らしい弱さも引っ括めて、ティエリアは彼を認めているんですね。昔だったら、それこそお万死言ってたでしょうに……。寧ろティエリアは、ロックオンが人の弱さ・痛みを抱えていたからこそ、マイスターに相応しかった(強大な力を行使する権利がある)と思えるようになってるみたいだなと、感じました。

 ロックオン(ニール)は手袋をしていませんでしたね。生前の彼が常に手袋を欠かさなかった事を考えると、あれは、死をもって彼が戦いから解放された象徴だと思えました。復讐を果たす為に戦いに身を投じていた彼が、もう手袋をしないで済む世界にいられるのかと思うと、心安らかにいられて良かったねと声を掛けたくなります。でもそこは、ティエリアがまだ関れない世界なので……やはり淋しいです。こんな事を言っても仕方ないのですが、ロックオンには、生きてティエリアを導いてほしかったです。眼帯をしてなかったのも(眼帯姿も格好良いのですが/笑)意味深長でした。あの回想が実際にいつなされたものかは定かでないので、単純に、ロックオンが目に怪我を負う前にティエリアが言われたことだと判断すれば良いのかもしれません。でもティエリアは、彼の負傷に対して本当に悔いているはずなので、せめて思い出の中だけでも彼の目が普通であってほしいと望んでいたらと思うと、胸が痛みます。

 これまでもティエリアには、ヴェーダとの直接リンクをできていたり、四年経っても外見が全く変わってなかったり……と、普通の人間でない描写が少なからずありました。今回は確定情報として、リジェネがあれこれと喋ってくれましたね。老化抑制──確かに、生物学で言えば、老いは身体の劣化と同義なので、喜ばしいことなのかもしれません。ガンダムによる世界への武力介入は、おそらく短期間(最長で数年間)で設定されていたはずなので、マイスターズの加齢による能力劣化問題は(肉体のピークは二十代前半なので)最初から無視されているでしょうが、それでも、老いない(成長し過ぎないように止められている)のは利点です。でも、心が普通の人間になりつつあるティエリアには、どう感じられるんでしょうね……。皆が相応に年齢を重ねていく中、一人だけ老いないことを淋しく思うんじゃないでしょうか。これは、月日が経てば経つほどティエリアの中で大きくなっていく問題だと思います。第二期の一話で、久し振りに再会できた刹那とティエリアが「お前は何も変わってない」「よく言われる」といって、フッと笑ってますが、この時こそ笑えるのであって、これが十年二十年後の話だとすれば、とても笑えません。もし笑う事ができたなら、それは二人がもう、“ティエリア・アーデはそういうものだ(老いない人間だ)”と達観しているんだと思います。

 そうそう、これにも触れておかなきゃ。ティエリアの女装!!!!!!!
 ひー……神谷浩子さん(神谷浩史さんがたまに出す女声)じゃなくて良かった。放送当日夜のソレスタラジオでも入野自由さん達がおっしゃってましたが、神谷さんが女装ティエリアの声を当てていたら、本当に面白くなっちゃってましたよね。代わりを務められたのは、マリナ姫役の声優さんでしょうか。かわいらしい声でした。
 ドレスは、首から胸元がシースルーになってるのがちと残念(ババンと見せてほしかった)ですが、長い髪に隠されながらも、背中のきれいな肩甲骨がリボンズとのダンス中にチラチラと見えたり、ガーターベルトから銃を取り出す時は魅惑の太腿が露になったり……と、見愡れてしまいました(笑)。あと、腋!!!!! 萌えました。

 今回はもう、リボンズ様と敬称を付けたいぐらい、彼に「GJ!」と賞讃を浴びせたいです。よくやって下さいました、リボンズ様。彼の中世貴族風な格好も素敵でしたが、ティエリアへの煽りっぷりがたまりませんでした。ビバ悪人!って感じでしたね。
 リジェネも、リボンズから許されている範囲内で、ティエリアで勝手に遊んでる感じでしたが……ダンスホールの様子を窓の外からそっと伺っていたり、Bパートの最後で意味深長な台詞を発していたりと、目が離せません。リジェネは、リボンズの行動がイオリアの計画から外れた暴走だと知ったら、どうするんでしょうか。EDのティエリアを臭わせる鏡も出てきたりして、今回も私は踊らされてます。あれこれと推測しまくりです。

 沙慈と赤ハロさんのやり取りや、刹那とルイスの会話がせつなかったです。第一期での、刹那に対するルイスの最後の台詞は、彼女の母親がスペインに帰った後のパーティー(笑)での、「バーカバーカ、死んじゃえ!」だと思うんですが、それを踏まえると変にしみじみとしてしまうぐらい、二人の間にちゃんと四年の月日が流れているのを感じました。ルイスの左手のつなぎ目は痛々しかったけれど、指輪がちゃんとあってホッとしました。あの指輪を沙慈とルイスがそれぞれしている間は、大丈夫なような気がしています。

 “家族”っていう大きなキーワードも出てきました。CB育ちのフェルトにとって、クリスティナ達は本当に大事な人で、彼らを亡くした事は初めて感じた身内の死(両親の死は、彼女が幼過ぎて覚えてない)でもあるので、彼女がマリーについ当たってしまう心情は、よく分かります。同じ回の中で、フェルトがマリーに詫びるシーンがあって良かったです。マリーもそのうち、フェルトの“家族”になるはず! 「あなた(マリー)も、私の大事な家族だから!」なんて台詞がフェルトから出たら、私は泣くかもしれません。
 でも、アレルヤもフェルトも、まだライルに関しては“家族”として認識してない気がします。ライルも、その中に入りたいとは思ってないでしょうし。

 イアンさんがオーライザー(ガンダムの支援機)の件で、単身、宇宙に戻りました。マリーの戦場復帰フラグが立ちましたね。まず間違いなく人格をソーマに貸すんでしょうが、アレルヤの苦しみを思うと辛いです。今回、カティ大佐がセルゲイ大佐の報告に疑問を持った描写がありましたので、今後、戦場で二人が敵として対峙する時もあるかもしれません。それによってカティが、セルゲイが死をもってソーマをアロウズから離したという推測が当たっていたのを知るっていう展開も、充分にあり得るかと思います。

 カティと言えばコーラサワー! 実を言えば、私はファーストシーズンでの彼を苦手としていましたが、今回はミレイナと共に、その言動になごみました。大好きだ! 好きな人を守り、傍にいたいからという理由で、相手からの命令を無視して入隊しちゃうなんて、素敵なロマンスです(笑)。CBがピンチになるのは苦しいけれど、彼には頑張ってラストまで生きてほしいです。

 ところで、ポニーなビリーさんとミスター・ブシドーさんの2ショットは、まだ出ないんですかね……。そもそも、ミスター・ブシドーさんの正体を、ビリーは知ってるんでしょうか。付き合いとはいえ、あんなパーティーに出てる場合じゃないよ!と、視聴中はビリーにツッコミを入れたくなっていました。



20081124 麻倉リボン




[#07 再会と離別と]


 マリーやセルゲイ大佐の言葉に、多々泣かされました。ぐっときたなぁ。
 さりげなく聞こえてくる雨音がしんみりとした叙情を醸し出していたのが、たまらなかったです。Bパート冒頭でマリーが目覚めた時や、アレルヤがセルゲイに「撃って下さい」って言った時とか。あぁ、セラヴィーでアリオスの探索に出たティエリアも、Aパートの最後で「雨か……」って呟いてましたね。以前のティエリアなら、天候に対してああいう(浮かない気持ちを乗せるような)口調はしないはずなので、彼の精神的成長を再び垣間見れたようで、嬉しかったです。

 私はアレティエも好きなんですが、アレマリもいけるので、ラストのキスシーンは「おお」と驚きつつも、ほのぼのとしながら見守りました。というか、その前のライル!!!! 彼はきっと、アレルヤとマリーのキスシーンを、ハロさん経由でトレミーに流したに違いないです(笑)。そして、閉鎖的な組織の中に長くいて恋愛に耐性が無いからか、ライルとスメラギさん以外のトレミークルー三人組が総じて動揺してたのが、おかしかったです。アレルヤがイアンさんにからかわれるシーンとかが、来週以降で見られたらいいなぁ。
 でも、沙慈がああいう形で(自覚が無いとはいえ)かつての恋人と再会していたり、もしかしたらほんのりとした恋情があるのかもしれない刹那とマリナは即答で「違う」と言っていたり……と、恋愛面もそれぞれ様々なようで、興味深いです(刹那とマリナは、恋愛面で関わらないヒーロー&ヒロインの可能性も高いですが)。

 アレルヤはマリーをトレミーに連れてきても、CB加入はさせない(沙慈みたいに客員止まり)つもりでいるかもしれませんが、現実を考えれば、マリーはまた引き金を引くようになるのかなと思います。それこそ、アレルヤがハレルヤになっていたように、マリーが自分の意思でソーマに人格を一時的に渡して(ソーマも納得済みで)、アレルヤのサポートをするのかなぁって。アレルヤも、あんなふうに言ってセルゲイからマリーを預かった事もあって、非常に複雑な心境になる気がします。でも、せっかく会えて幸せになれたのなら、二人で生きていく為にそれぞれが全力で頑張ってほしいです。来週、誰かに何かを言われたようで、二人して頬を染めてましたが、とっても微笑ましかったです。

 今回の主軸であるアレルヤとソーマの出来事で、すっかり扱いが小さくなっているかもしれませんが、アザディスタンが事実上無くなり、連邦政府による暫定政府が樹立されたという衝撃的な事実が発覚しました。連行されて収監所で捕らえられていたとはいえ、自分がいない間に国が無くなったなんて、マリナの受けた衝撃は想像することすらできません。そして、クルジスがとっくに吸収されているとはいえ、自分の故郷を含む国を敵に奪われてしまった刹那の心境を思うと、もう……。今回の彼は、Cパートにて、アレルヤの無事に対して優しい微笑み(かわいかった!)を見せてて、普段は厳しい表情ばかりの彼にしては珍しかったんですが、またそういう顔に戻ってしまうんだなぁと、残念に思いました。

 そしてティエリア!!!!!!!
 リジェネとの初対面でした。塩基配列云々ということは、とりあえず身体上は人間のようで。ただ、普通じゃないですよね(笑)。
 リジェネはティエリアを知っていたけれど、ティエリアはリジェネを知らなかったらしいのが気になります。つまり、ティエリアはリボンズも知らないんでしょうか??
 そしてそして、衝撃の予告。はっきりいって、それまでの感動的な場面が全てその予告で吹っ飛びました! おっぱいティエリア!!! あれは本当にティエリアなんでしょうか。映像を見ると、彼女はティエリアより華奢ですし、胸はパットではなかったので(ティエリアが公式で性別不明なのは分かってますが)、それこそ彼女は、ティエリアやリジェネのDNA提供者や、リジェネの女装のようにも思えますが、ぷぷぷ第2期第2段の画像を見る限り、ティエリアがそういう格好をするらしいので、彼自身だと思うことは決して否定できず……。ラジオCDのように、神谷浩子さんの出番があって、ティエリアが「ごきげんよう」なんて高い声で挨拶をしたらどうしましょう。とりあえず、来週をドキドキしながら待ちます。予告だけで判断すると、リボンズが坊ちゃん坊ちゃんしてて、ティエリアっぽい女性の方が性悪そうなのも、おかしかったです。

 ライルに光通信での合図を送った後、朝焼けの空を飛びながら「ピーリス」と呟くセルゲイは、まさに父親だと思いました。それまで上官と部下という立場ではとても出来なかったであろう、娘からの抱擁&父親からの頭撫でのシーンは、本当に本当に親子のそれでした。



20081117 麻倉リボン




[#06 傷痕]


 いきなり、今までの毒舌が全て自分に返ってきてましたね、沙慈。Bパートの最後、過去の自分が刹那達に放った言葉に苛まれる沙慈が、撃つか撃たないか、撃ちたくないから来ないでくれと叫んでいた(しかも当人達は全然知らないけれど、敵のアヘッドを操縦しているのはルイス)部分は、息を呑んで見ました。できれば撃たないでほしい(刹那が“撃つ覚悟”を決めているので)んですが、今後を考えると、どうもそういうわけにはいかない気がします。かといって、リヒティの代わりとしていきなり砲手担当になっちゃうのも、一視聴者としては複雑な心境です。
 今回は撃たずに、またぐるぐると散々悩んだ末、ルイスと顔を晒した上での対峙を経て、改めて“撃つ覚悟”を決めてから砲手担当になるのならいいかなぁと思っています。や、一度も撃たずにCBの整備を担当するのが、最上の理想かな。刹那達を助けることは、間接的に人を傷付けてしまうことになるけれど、そこまで厳密に縛ってしまうと、何もできなくなってしまいそうなので……。

 ライルは、やたらとカタロンを大事にしているのを露にしているんですが、彼のスパイ活動を含めて、CBの誰もが不思議に思ってなさそうなのが、面白かったです。今回の「狙い撃つ!」は心に響きましたー! 本気モードのライルは、やはりニールに通じるところがあるんですね。実際、命中率も高かったようですし。カタロン中東基地の壊滅の原因が沙慈だとは気付いてないみたいですが、知ったらどうなるんでしょうか。また熱くなっちゃうのかな。

 アレルヤは、まだ6話なのにアリオスがソーマに撃破されちゃってびっくりしました。紙装甲は相変わらずですか……? いやぁ、アリオスは強いんでしょうし、いくら脳量子派を使えないからといってアレルヤだって地力は凄いはずですし、ソーマはソーマで元々の力が高い上に「私は超兵」なんて開き直ってて、普段以上に強いんでしょうが、あまりにもアリオスに良い描写が無いので、弱さしか感じられなくて、勿体ないです。後半、アリオスの格好良いシーンがいっぱいあるといいなぁ。
 そして、アレルヤと言えば次回。いよいよソーマ(マリー)との本格的な対峙ですね。予告ナレを見る限り、ソーマはマリーとしての記憶を取り戻して、マリーとして幸せになる(だから、ソーマとしてセルゲイの義娘にはなれない。最終的に、マリー・スミルノフと名乗れるようになれたら素敵)ようなので、怖さ半分、期待半分です。だって、ソーマ……いい子じゃないですか。あの人格に思い入れがある私としては、いきなりマリーが現れても戸惑ってしまうような気がしています。マリーの方が、無邪気で明るいっぽいですよね。尤も、OOにおける無邪気は、総じて悪い方に向かってますが。←ネーナが良い例。

 王留美の言葉によって、幾つかの事実も判明しました。紅龍に「お兄様」って!! どう考えても二人は普通の兄妹じゃないです。昨日(放送日)のソレスタラジオで、ゲストでいらっしゃってたティエリアの中の人である神谷浩史氏も、まだ言えないみたいなことを仰ってたことも含めて、彼らには秘密がたっぷり潜んでいそうです(笑)。
 そして脳量子派。ネーナは使えて、紅龍は使えない──あそこで留美がわざわざ紅龍にああ言ってみせたのは、単なる強調で、たとえばの話、紅龍が特殊な人間(ネーナみたいなデザインベビーとか)なのに使えないとか、そういうことではないと思うんですが、やっぱり気になります。
 更に留美はリボンズ達イノベイターを出し抜こうとしているようですが、どちらも用意周到なので、欺いているつもりが欺かれている(留美がそう考えていることぐらい、リボンズに見透かされている)こともあり得るので、先が不安です。留美に危機が及ぶとCBも危うくなるので嫌なんですが、「変革の為なら戦争を引き起こす」という彼女の考えには賛同できないので、諸手を挙げて応援できません。

 そしてティエリア!! 今回もお説教タイムが発動しました。
 正直なところ、無関係な沙慈に対して、ティエリアがあそこまでかかわりを持つのが意外なので、面白いです。刹那は、良くも悪くも“沙慈・クロスロード”っていう人格を認めちゃっている上に、彼に対してはやはり負い目があるので、どんな沙慈でも受け止めるんでしょうが、ティエリアは彼を放っておけないみたいですね。沙慈を叱っている部分も言葉こそきついんですが、彼を導こうとしているらしいのが伝わってきて、「うわぁ」って思いました。留美が「誰の影響かしら」っていう台詞を発してましたが、ティエリアの言動には、かつてのロックオン(ニール)が多々滲んでいて、本当に嬉しいです。
 サーシェスらしき(当人ですが、刹那はまだ確信を持ててないので、推測の言葉を付けておきます)人物がガンダムを操縦しているかもしれないと、刹那からまだ聞かされてないティエリアが、今後、それを初めて知った時にどれくらい動じるのかが不安です。また泣くのかな……。ティエリアとサーシェスじゃ、機体の相性も考えると、どうあってもサーシェスに軍配が上がるように思えますので、想像するだけで余計にドキドキしてしまいます。

 スメラギさんの過去(マネキン大佐も関わってた)は、想像していた以上にきつかったです。友軍同士の戦いって聞いた瞬間に、リアルに想像してしまって、ちょっと吐きそうになりました。それで、恋人?のエミリオを亡くしたなんて、辛過ぎる。しかも、かなりの死傷者を出したんですよね。
 よく考えてみえば、間違った情報を元にさせられたのだから、責められるべきは戦術予報士じゃなく、その情報を提供した側だと思うですが、もしかしたら、戦術予報士はそういう責任を最初から全て負わされることになっているんでしょうか。確か、作中では“戦術予報士”っていう資格があって、それを持っているからこそスメラギさん達は自称しているはずなんですが、資格を得る段階で、そういうのも覚悟させられるのかもしれないと思いました。または、スメラギさんやマネキン大佐があまりにも優秀過ぎた為に、やっかみを受けてしまって、ミスを全て押し付けられてしまったとか……。
 目覚めたスメラギさんが、過去とどう向き合い、今に生かすのかに期待しています。マネキン大佐と、二人だけで面と向かって話せる機会があるといいなぁ。



20081110 麻倉リボン







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