[#24 BEYOND]
怒濤の展開でした。
場面転換がとにかく多かったので、もう少し腰を据えて見たかったなーという思いが強いのですが、そのお陰で、ティエリアの肉体が死んだショックは和らいだのかもしれません。ティエリアが「勝手に殺すな」って苦笑まじりに言ってくれたのが、唯一の救いです。そうでなかったら、号泣していたかもしれない……。
ティエリアは本当に人間が好きなんだなーと、ひしひしと感じました。特にCBの皆が大好きだからこそ、イノベイドとして“できる事”をきちんと果たせたのが、嬉しかったんだと思います。人間の良さを認め、一度は人間宣言をしながらも、結果として肉体を損失してしまったのは悲しいけれど、ティエリアが悔いてなさそうなのが本当、救いで……。でも、リボンズがスペアに入っていたように、早々に新しい身体に乗り換えて人間として生きてくれたら嬉しいです。
リジェネは──どうなんだろう(笑)。リジェネの言動を見ていると、彼にヴェーダを任せておくのは危ういと思うので、あの時だけティエリアを助けて去っていくとか、きれいな終わり方だといいなと想像しています。や、ヴェーダの中で、ティエリアを相手に嫌味全開でチクチクと苛めるのもありだと思いますが(笑)。とりあえず、リジェネがティエリアを軽んじてなくて良かった。やっぱり対の存在ですから、リジェネには相手を大事に欲しかったんです。
沙慈とルイスは、とうとうここまで来られた!と思いました。奪還劇は、あまりにも展開が早い……というか、あれこれすっ飛ばし過ぎだと思いますし、他の皆が揃って非常事態なのもあって、感動に浸るまでには至らなかったのですが、嬉しかった! 私は死にネタや悲恋が好きなので、ルイスの死亡エンドでも萌えたかもしれませんが、でもやっぱりファーストシーズンから見続けてきたのを踏まえると、この二人には絶対、生きて未来を紡いでほしくなるので、これで良かったとも思っています。ただ、ぼんずり──もといリボンズがまだ生きているので、まだ不安要素が残ってますね。ちょっと心配ですが、ダブルオーライザーのトランザムバーストが来週も出るはずなので、辛うじて大丈夫なはずと祈っています。
泣いてしまったのが、ビリーの告白。
ビリー、いいよいいよ! スメラギさんとの最初の対峙では、いきなり“恒久和平”云々と言っていたので、「はぁ?」と眉を寄せてしまったのですが、徐々に、化けの皮が剥がれるというか強がりが失われていくというか、ボロボロになっていくのがたまりませんでした。正直に言うと、セカンドシーズンに入ってからのビリーはあんまり好きじゃなかったんですが、あの告白には参りました。駄目男、万歳! あの声、あの口調、あの顔……全てが好きです。そんなビリーに戦う事の決意を伝え、過去を詫びたスメラギさんも素敵だったー。ビリーの、告白を終えた後にあっさりと寝返る変わり身の速さもいいです。ビリー、大好きだ。口では偉そうな事、大層な事を言ったって、行動の根幹にあるのは人に対する思いなんだっていうのも良いです。ビリー個人を考えれば、技術屋としての天才振りが強調されなきゃいけなかったり(実際、彼は凄いので)、スメラギさんに振り回されてばかりのキャラじゃ駄目なのかもしれませんが、00という作品の中ではこういう人が居てもいいのかなと思っています。硬派なところは、ミスター・ブシドーが頑張ってくれましたしね。彼も来週は出てほしいなぁ。刹那の窮地を救う役で是非!
アリーとの決着もつきました──が、ケルディム対アルケーは戦闘シーンが省かれ過ぎて、ちょっと物足りなかったです。せっかくの肉弾戦もとい白兵戦なんですから、両機の押して押されて……をもっと見たかったなぁ。
ニールは、状況的に死を覚悟しなきゃいけなかった事もあって、復讐心でアリーを殺す事ばかりを考えていたけれど、ライルはその先に進めたようで何よりです。やっと、ニールと同じ外見・同じ声の双子の弟としてライルが出た意味が出たような気がします。ライルがアニューとの会話を思い出して、アリーの射殺を躊躇うのも良かったです。あのままアリーが投降していたら、彼とライルが分かり合う話になってしまったかもしれませんが、アリーは最期までアリーだったというか、戦意を片時も無くさないのはさすがだと思いました。ただ、できればネーナのように戦場で華々しく散ってほしかったという思いはあります。
次がいよいよ最終回! え〜?という感じですが、一応、今回でリボンズ以外の事は収まったので、後は皆の生死が気になります。そしてティエリアはずっとあのままなんでしょうか。
最後はニルティエ話なので、反転します。
↓
ティエリアは死んでもニールの元には行けないのかー……と、地味にショックを受けています。ヴェーダと一体化したティエリアが、情報(データ)としての存在であるなら、それが消されてしまえばティエリアの記憶もなくなるんですよね。いえ、霊魂の存在を肯定してるわけでもないんですが、物語の中の現実を語るならば、やはり死者の魂は必須なので、あの世で二人一緒にならないというのが辛いです。なんと言えばいいのか、上手く言葉が出ないのですが、データだとデリートされればきれいさっぱり無くなるのに対して、霊魂だと後腐れありまくり後ろ髪引かれまくりがする感じがするんです。でも、ヴェーダ化したティエリアにロックオンが話し掛けるとか、想像しただけで涙腺が弛みそうなので、彼が亡くなった後にこうなったのは、まだ良かったのかもしれません。
あ……でも、小説のネタとしてはいいかもしれないですよね。ちょっと考えてみようかなと思います。
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